AIを使ってWordPressサイトを作る前に決めること

AIを使ってWordPressサイトを作る前に決めること:内容を表すイメージ(実物製品写真ではありません)

AIは文章案、ページ構成、コードのたたき台を短時間で作れます。しかし、サイトの目的や変更してよい範囲までAIが決めてくれるわけではありません。先に判断基準がなければ、見栄えは整っても、問い合わせ導線がない、更新担当者が扱えない、必要な確認をせず公開するといったずれが起きます。

WORK EDITとしての結論

最初に決めるべきなのは利用するAIの名前ではなく、誰に何をしてもらうサイトか、何をWordPressに持たせるか、AIにどこまで変更させるか、誰が公開を承認するかの4点です。AIへの依頼は、その決定を実装可能な作業へ分解する段階で使うと管理しやすくなります。

1. サイトの目的を一文にする

「会社サイトを作る」では判断材料が足りません。「地域の見込み客にサービス内容を伝え、問い合わせフォームへ案内する」のように、読者と次の行動を一文にします。続けて、成功を確認する指標を1〜2個に絞ります。問い合わせ送信数、資料ページへの到達数など、サイト内で観測できる行動が候補です。

ここはWORK EDITの分析です。WordPressやAIの仕様ではなく、制作途中の判断を一貫させるための運用設計です。

2. 必要なページと更新単位を決める

固定ページには、トップ、サービス、運営者情報、問い合わせ、プライバシーポリシーなどが考えられます。継続更新する情報は投稿に分けると運用しやすくなります。ただし、全サイトに同じ構成が必要なわけではありません。問い合わせを受けないサイトなら、その導線を無理に置く必要はありません。

WordPress公式資料では、テーマは保存されたコンテンツをブラウザ上でどう表示するかを担うと説明されています。つまり、内容と見た目は関連しますが同じものではありません。AIに「デザインして」とだけ頼む前に、残すべき内容とページ間の関係を確定するほうが修正範囲を抑えられます。出典: What Is a Theme?

3. 動作環境と保守担当を決める

2026年7月17日時点で、WordPress公式の推奨要件はPHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPSです。契約予定のホスティングが対応するか確認します。これは変動し得る情報なので、導入時にも公式ページを再確認してください。出典: WordPress Requirements

同時に、更新、バックアップ、障害時の復元を誰が担当するかも決めます。制作だけAIで早くしても、保守の担当が空欄なら公開後のリスクは残ります。

4. AIが触れてよい範囲を決める

作業を「提案だけ」「下書き作成」「ステージングへ反映」「本番へ反映」に分けます。初回は提案と下書きに限定し、人が差分を確認できる形が扱いやすいでしょう。テーマ、プラグイン、設定、記事、ユーザーは影響範囲が異なるため、依頼ごとに対象を明記します。

特に、管理者パスワード、Application Password、APIキー、バックアップ内の個人情報をプロンプトへ貼り付けない運用が必要です。外部AIへ何が送信・保存されるかは、利用するサービスの規約とデータ取扱条件を別途確認します。

5. 公開前の確認工程を決める

WordPress公式のテーマ開発資料は、本番と分離した開発環境でコードを先に試すことを推奨しています。AIが生成した変更も例外ではありません。表示、フォーム送信、モバイル幅、既存ページ、権限、復元手順を確認してから本番へ進めます。出典: Tools and Setup

また、WordPressにはプライバシーポリシー作成を補助する設定がありますが、公式資料もスターターテキストを各サイトの実態と適用される要件に合わせる責任は管理者側にあるとしています。AIが生成した文面を、そのまま法的に十分だと扱わないでください。出典: WordPress Privacy

最大の注意点

最大の注意点は、AIの出力品質と公開してよい状態を同一視しないことです。文章が自然でも事実が正しいとは限らず、コードが動いても既存機能を壊していないとは限りません。公開可否は、出典、差分、表示、機能、権限、復元可能性を人が確認して判断します。

公式情報と分析の区別

公式情報として確認したのは、WordPressの推奨動作要件、テーマの役割、分離した開発環境の推奨、プライバシー設定の位置づけです。一方、「目的を一文にする」「AIの初回権限を提案と下書きに限定する」「4段階で変更範囲を管理する」はWORK EDITの運用分析です。唯一の正解ではなく、事故を減らすための初期設計として提示しています。

未確認事項

  • 利用予定のAIサービスにおける入力データの保存期間、学習利用、削除方法
  • 契約予定サーバーの最新要件、バックアップ、ステージング提供条件
  • サイトの対象地域・業種に適用される表示義務や個人情報関連ルール
  • 使用予定テーマとプラグインの組み合わせでの動作

次は、WordPress自動化で最初に用意すべき安全対策で権限・バックアップ・停止条件を具体化してください。

この程度の小さな依頼書から始める

たとえば地域の修理店なら、次のように埋められます。架空の記入例です。

読者
修理を依頼するか迷っている近隣の人
読後の行動
対応できる故障と料金の目安を読み、問い合わせる
初回に作るもの
トップ・対応内容・料金の考え方・問い合わせの4ページ
変更しないもの
既存ドメイン、メール設定、顧客データ
完成の確認
スマートフォンで内容が読め、テスト問い合わせが担当者へ届く

この依頼なら「かっこよいサイト」より完成を判断しやすくなります。AIの提案でページを増やすときも、問い合わせの判断を助けるかに戻って決めます。

この記事にはアフィリエイト広告を含みません。